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2017/07/28

経理とは個別の作業ではなく「流れ」である

経理というものに対する認識は、実は立場によって若干変わってくるものです。多くの人は、いくら売り上げたのかや、いくら経費としてかかったのかなどのお金の部分を計算し、それを特定の形式にまとめ上げる、非常に単純な作業であると思っていることでしょう。
それは、経理担当者が行う経理作業であり、会社の経営者が知っておくべき経理の知識ではありません。

経営者も細かな経理や会計の知識を持っているに越したことはありませんが、それだけでは不十分。会社を経営する者が持っておくべき経理の知識や見方というのは別のところにもあると認識しておく必要があるのです。

経営者が知るべき経理の意味とは

では、経営者が知っておくべき経理の意味とは何なのでしょうか。それは、お金の流れをしっかりと捉えること。

個別の商品の売り上げや、その売り上げを上げるためにどれだけの経費がかかったのかなどの細かい計算は、経理の担当者に任せておいて問題ありません。人手のない会社では自らがそれを行う経営者もいるかもしれませんが、ほとんどは個別の経理に関しては手を出さないでしょう。

経営者がやるべきは、企業全体の経理、つまり「経営管理」です。
例えば、商品やサービスを提供すれば、それに対するキャッシュを手に入れることができます。そのお金の中から人件費や仕入れ・製造にかかる費用、光熱費や家賃などを出し、税金も支払った上で残った分は会社の利益となります。

こうした流れを決算によって明確にしていくわけですが、これこそが経営者の知っておくべき経理の意味なのです。

ただ帳簿をつけるのとは違います。帳簿をつける時は流れというよりも、それぞれを単体として認識し正確に記入・記載していくだけ。経営者が把握するのは、その全体の流れであり、どこにどの程度のお金が費やされ、どのくらいのお金が入ってきて、最終的にどのくらいの額が残るのかという全体像なのです。

流れ全体を俯瞰して事業計画を立てる

お金の流れが把握できたら、それを今度は俯瞰していきます。流れを追うだけでは、見るべきものを見ることができません。経営者は、その流れにどこか問題点がないかを見出さなければならないのです。

問題点だけではなく、今の自身の会社にマッチしたお金の流れになっているのかを考えることも重要な作業の一つ。それを考えた上で事業計画を立て、さらにその計画通りに遂行することこそ、経営者が行うべきこと。
経理とは、その事業計画を立てるために、また、それを遂行するために必要な要素だと思っておきましょう。

例えば、利益よりもまずは自社や自社の商品・サービスを世の中に認知してもらうことを優先するのであれば、着目するのは利益や売り上げではなく宣伝のための費用となります。その月やその年は赤字になったとしても、今後を見据えてその行動・行為が必要だったのであれば、それは事業計画通りに進んだということになり、経理上は赤字であっても問題のない赤字ということができるでしょう。

経理を個別の作業として捉えている人は、こうした事業計画を立てることができません。単純作業をするだけでは全体の流れが把握できず、どこに問題があるのかや、現状で何が必要なのかが見えてこないからです。

経営者にとって必要な経理の知識の本質がなんとなくでもわかったのではないでしょうか。これを常に意識し、自らの会社の経営に役立ててみましょう。

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