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2017/07/28

黒字決算が必須である理由

会社設立時の資本金の重要性

会社を始める時に、一体いくらの資本金があれば良いと思われますか?
株式会社を始めるのに要求される資金は1,000万円であるとお答えになった方は、きっと起業をしてから10年以上が経過している方になると思います。

確かに株式会社を設立する際、2006年まで法律によって1,000万円の資本金が必要であると定められていました。

しかし2006年5月に新会社法が施行され、株式会社では1,000万円の資本金、有限会社では300万円の資本金が必要という条件がなくなり、資本金は1円あれば会社を設立できるようになりました。

これは若い人でも会社を起ち上げて、チャレンジする事を後押しするための法改正です。
確かにこの法改正によって会社を起ち上げる時のハードルは、とても低くなったので起業する方にとっては良い知らせです。

しかしながら資本金が本当に1円で良いのかというと、実際には1円での株式会社や有限会社の設立は非常に大きなリスクがあると言わざるをえません。

会社が軌道に乗るまでの間、収支のバランスは取れず、支出が売上を超えるということもしばしば起こるものです。

その際に資本金がないなら、家賃、電話代、ネット設置代、コピー機リース代などの毎月の支出を賄うことはできなくなります。

ですから、2006年5月以前の会社設立時の1,000万円の資本金という数字は、非常に的を射たものであると言えます。
この資本金を用意できないという事であれば、赤字決算が続き、株式会社を設立しても継続することはできません。

この「赤字決算」が続くということが、さらに会社にとっては状況を悪化させる原因になります。

決算書とは?

決算書とは複数存在している書類をまとめている言葉であり、大きく分けると「損益計算書」「賃借対照表」「キャッシュフロー計算書」という3つが含まれます。
この3つの書類は、4月に始まり3月に終わる事業年度ごとに作成されるため、大抵は1年に1回3月に作成されることになります。

決算書を作成する理由は、決算書を通して会社の経営状態を整理し、誰でも会社の経営状態を把握できるようにする事です。

学生の時には通知表があり、この通知表が学生の成績を意味していますが、会社にとっては「決算書」が会社の成績を表すものとなります。

では決算書はどのような目的で使われるのでしょうか?

決算書が黒字である事の重大性

会社を経営していくためには、常に資金を用意していなければなりません。
そのためには会社として銀行からの融資が必要になってきます。

もちろん潤沢な資本金があれば、融資はしばらく必要ないかもしれませんが、通常であればやはり融資を受ける必要があるでしょう。

銀行から融資を受けられるかどうかは、この「決算書」によって決まってきます。
融資を決定する際、銀行は決算書のどこに注目するのでしょうか?
自己資金量、借入金、総資産額でしょうか?

もちろんこの部分の数字が非常に良いのであれば、融資を受ける際のプラス要因となりますが、最も重視されるのはそこではありません。

融資の際は、単純に決算が黒字かどうかという点が重要視されます。
決算が黒字になっているということは、この会社の経営は基本的に問題がなく信頼できる、このように金融機関は判断するわけです。

逆に赤字決算であれば、会社の将来性に対し不安視されてしまい、融資を断わられてしまうというケースもあります。
ですから決算書を作る時には、黒字決算の申告をするよう、税理士に依頼するようにしなければなりません。

もちろん嘘の決算書を作る、つまり粉飾決算を行うことは違法であるため、絶対に行なってはいけません。

しかし経費を次回の決算に入れるなど、決算書作成時には調整できる幅がありますので、こうした点に詳しい税理士を見つけることも大切です。
会社経営をするうえで、非常に重要なのは「黒字決算」です。

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