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2017/07/28

経営をするなら儲けを考えるべきである

経営者として持つべき見方

日本には伝統的に将来に対して「あまり悪い想像をすべきではない」という考え方があります。
もちろん過度に将来を悲観するのは良い事ではありません。

しかし経営をしていくためには、会社の将来について現実的に考えなければなりません。
経営をしていくうちに起こりうる「最悪の事態」についても想定しておかなければならないでしょう。
良い経営者とは、このように現実的であり、かつ冷静に物事を見ることのできる人の事です。

しかし起業しようとしている方に「どれくらいの売り上げを望んでいるか」という質問をすると次のような返答が返ってくることがあります。
「きっと赤字にはならないと思う」「生きていく分のお金があれば十分」「儲けなんて最初から考えていないから、どれくらいでも良い」という返答です。
つまり儲けに関して欲求というものがないという状態です。

こうした返答とは逆に「とにかくたくさんのお金を儲けたい」「少しでも早く儲けを出したい」というように、儲けに対する強い気持ちが表れる方もいます。
これを言葉を変えて説明するなら、儲けたい気持ちがあるものの、一切計画性が伴っていないという状態です。
起業家や経営者が、このような考え方を持っていると、会社はどのような結果になるでしょうか?

儲けに対する間違った見方の結果

まず「儲けに対してあまり欲求を感じない」という方が経営を行うとどうなるでしょうか?
会社を経営していくためには、資金というものが必要であり、この資金の枯渇は会社の倒産や休業を意味します。

こうした資金は金融機関からの融資、自己資金によって賄うことになります。
金融機関からの融資は返済を定期的に行なっていく必要がありますし、自己資金についても減り続けていくという事は望ましいものではありません。

しかし起業をしたとしても明確な儲けが出ていないのであれば、当然融資の返済は滞ることになりますし、自己資金はどんどん減り続けていくことになります。
自己資金は「会社の体力」と呼ばれることもあり、これは常に維持、もしくは増やし続けていく必要があり、それによって万が一の状況に耐えられるようになります。
儲けを考えない事は会社の体力を弱らせる事になり、薄氷の上を進むような経営になります。

では逆の「とにかく儲けが多い方が良い」「少しでも早く儲けをたくさん出したい」というような無計画の場合、会社はどうなるでしょうか?
毎月の経営に必要な資金がいくら必要、売り上げ予想はどれくらい、仕入支払い、経費支払い、利益などの計画がないなら経営は絶対に上手くいきません。

そして経営を行うためには、「いつまでに」「どれくらいの儲けを出す」という計画も必要になりますので、計画性のない経営では会社を継続させることはできません。
無計画の先に待っているものは「不渡り」、つまり「倒産」の二文字です。

会社が倒産するという現実

多くの商品やサービスは、特許などを取得しているような独自性の高いものではありません。
そのため起業をして経営を行なっていくためには、すでに経営を行なっている同業種との競争に勝っていかなければなりません。
これには会社の体力や時間がかかるため、儲けをきちんと計算できていない状態では先は見えています。

確実に売り上げを出し、経費や支出を抑え、利益を会社にどんどんプールしていくというサイクルがないなら経営はすぐに頓挫することになります。
会社が倒産すると非常に惨めな事になりますし、倒産によって生じた数百万、数千万の借金は再スタートの大きな足かせになってしまうでしょう。

こうした倒産を避けるため、経営をするなら明確な儲けを出すという事を目指さなければなりません。

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