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2017/08/09

現金主義・発生主義という考え方を覚える

あなたが起業をした場合、その資金の動きを会計帳簿に記録していく必要があります。
では、普段はさして気にしていないかと思いますが、その記録はどのタイミングで取るものなのでしょうか?

結論から言うと、企業会計は通常、発生主義を採用して会計記録をしますそれは、現金主義と発生主義には、それぞれ以下のような特徴があるからです。

現金主義

現金を実際に支払った段階で会計計上します。

発生主義

取引が発生した時点を基準として会計計上します。

あなたが通常、生活の中で実店舗でものを購入する際には、店舗のレジで、購入したその場で代金を支払うことかと思います。この場合であれば、現金主義と発生主義で、会計計上するタイミングはイコールです。どちらの主義を採用しても、差はありません。

ですがこれが、企業間の取引だとどうでしょう?

きっと、個人では持ち運べないような単位の数量の物品を、これまた個人では持ち運ぶのがはばかられるような金額で支払うことかと思います。すると、物品をやり取りするタイミングと、現金をやり取りするタイミングは、自ずとずれてきます。

現金主義であれば、会計計上するのは、最終的に現金で支払った時です。これは実際の物品の受け渡しより何週間とか、会社の締め払い日によっては数か月単位で先のことになります。それこそ物品のやり取りと実際の現金のやり取りとの間に「会計期間をまたいで」しまうことが考えられます。

では、発生主義ではどうでしょう?会計計上するタイミングは実際に物品を納入した段階です。つまり、当期の仕入れ分の支払いを、当期に計上できます。つまり物品のやり取りと現金のやり取りを会計計上するにあたり「会計期間をまたぎません」。

例えば4月に年度開始の会社で、3月24日に物品の受け渡しを行ない、実際の支払行為が6月25日であった場合、現金主義では6月25日に記帳し、当年度の会計計上となってしまいますが、発生主義であれば3月24日の記帳となり、前年度の会計計上となるわけです。

一応、企業会計でも、現金主義と発生主義のどちらを採用しても良い、ということになってはいます。ですが、取引の記帳に正確性、即時性を求められる企業会計においては、発生主義での記帳が慣例となっています。これは絶対に覚えておいてください。

また、会計期間をまたがずに記帳出来る、と言うことは、前期の利益を支払った現金分圧縮し、支払う税金額を減らすことが出来ることを意味します。このことからも、起業会計は通常、発生主義を採用するのです。

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