出版はビジネス拡大の最短ルート
出版することによってビジネスが順調になる人もいれば、あまり変化がないという人もいるでしょう。この理屈は簡単です。それは、出版そのものがゴールになってしまっているからです。出版をゴールではなく、スタートとして思い描いている人はその後のビジネスも進んでいくものなのです。
出版はスタートにすぎない
出版した本が売れれば印税も入るでしょう.売上次第ではマスコミからも注目を集めたり、更には映画化・ドラマ化といったように、自分の手を離れてビジネスが展開するかもしれません。
ですがその可能性は低いでしょう。出版不況といった事情を抜きにしても、ベストセラーは簡単に出せるものではありません。むしろ簡単に出ないからこそ、ベストセラーには価値があり、誰もが興味を示すことになるのです。ですから出版の目的をベストセラーに設定するのではなく、ビジネスのスタートと設定するとよいでしょう。
例えばブログでビジネスを行っているのであれば、「出版されました」とでも宣伝すれば、そこには説得力が加わります。また、ブログからのアプローチだけではなく、逆に本を読んで興味を持ってブログを訪れてくれる人もいるかもしれません。それまでであればブログだけでしか宣伝できなかったことでしょう。
ですが出版することによって、著作物から興味を持ってもらえるルートも生まれることになるのです。しかも出版物には説得力がありますので、読者は存在に対して疑うことはないでしょう。
工夫のある本は売れやすくなる
出版する際、本に無料のオファーを提案したチラシを入れてみるだけでも反応は変わってくるでしょう。
例えば「購入者に限り、下記URLにアクセスしていただくと特典をご用意しています」「出版パーティーにご招待します」といったように、本に何かしらの特典を設けることによって、本を手にした人がそれらに興味を持ってくれるかもしれません。
興味を持ってもらえたなら、そこから第二のビジネスが始まると言っても過言ではありません。特に相手は「本を出した人」と思っていますので、言葉に対して勝手に説得力を感じてくれる状態。何をするにしても成功の可能性が高い状態にあるといってよいでしょう。このチャンスを逃すのは愚の骨頂です。また、この手法次第では本が売れる可能性もあるのです。
付き合いから優良顧客へ
ここで大切なのは、その顧客との付き合いそのものです。書籍を通して自分自身のファンになってもらうことはとても大切です。なぜなら、いわば「信者」といっても良い状態になれば、これからの自分のビジネスにおいて、大きな利益が見込めるだけではなく、第二の著作等でもアピールできるからです。
分かりやすい話をすれば、もしもあなたに1万人の「信者」とも言うべき熱烈なファンがいるとすれば、あなたが何かをすればその1万人がお金を出してくれる可能性があるのです。
出版社側だけではなく、他にも何かしらのビジネスをしたいと思っている人にとっては、「固定客がいる人間」はとてもありがたいのです。それだけに、書籍を通してブログ、webサイト、メルマガ等を介し、自分自身のファンにすることで、大きなビジネスへと展開することもできるのです。
例えば先の数字を持ち出すのであれば、仮に1万人のファンがいるとします。月額300円のメルマガを全ての人が取ったとすれば、単純にあなたの月収は300万円です。もちろん経費等も掛かりますので、その数字が純利益ではないのは確かではありますが、さすがにこの数字は魅力的なものがあるのではないでしょうか。
これらの数字は武器になります。新しいビジネスの際にも、「これだけの顧客を抱えている」とのアピールにもなるでしょう。
「メルマガ会員1万人突破」とでも銘打てば、雪だるま式にメルマガ会員が増えていくかもしれません。
このように、出版はゴールではありません。出版を通して更に様々なビジネスを展開することもできます。出版をゴールに設定して「本を出せて嬉しいです」で終わらせるのではせっかくの好機をドブに捨てるようなもの。本を出すことによって次のステップへ進む出版はゴールではなく、ビジネス拡大のスタートのだという気概を持つことが新しいビジネスの成功のカギを握っているのです。
これらは順を追ってこなしていかなければならないもので、焦ると失敗してしまうものです。また、出版しなければそれだけの規模のファンを獲得することも難しいことでしょう。出版こそ、新しいビジネスのカギを握っているといっても過言ではないのです。
