ビジネスを成功に導く「書籍」出版の旨味
ビジネスを行う上で、「書籍」を出版するメリットは数えきれないほどあり、その恩恵も絶大です。ちなみにこれは自費出版ではなく、あくまでも商業出版の話です。では一体、商業出版にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
「著者」という説得力
インターネットの時代は、誰もが情報発信を行えるようになりました。例えば少しブログを頑張れば「ブロガー」を名乗ることができますし、ブログでより専門的なことを語れば「ライター」と名乗れるでしょう。周囲がどのように判断するのかは別として、とりあえずブロガーやライターを名乗ることが難しい時代ではなくなりつつあります。
ですがそれらはいわば「自称」の域を超えません。その点、商業出版すれば「自称」ではなく、周囲が「著者」として認めてくれるでしょう。
紙の印刷物の時代は終わったとも言われているのですが、裏を返せば紙の出版物での出版経験者のステータスが相対的に上がっているとも言えます。
誰もがインターネット上で意見を発表できる中で、「著作がある」は、周囲からするとやはり説得力を感じるものなのです。
単純に利益
商業出版は、単純に利益にもなります。
説得力・ステータスを得られるのは間違いないのですが、それだけではありません。まず、自分が出した本を出版社、そして本屋の双方が売ろうとしてくれるのです。なぜなら本が売れれば本屋にとっても出版社にとっても利益になるからです。
それまでであれば、自分のことはすべて自分で行わなければなりませんでした。もしもですが、インターネット上でアフィリエイト等を行っているとします。同じように文章を書いている人間でも、アフィリエイトの場合は、宣伝も自分で行わなければなりません。もちろん、書籍として出版するということは、おそらく自分でもある程度は宣伝するでしょう。
しかし自分だけではないのです。出版社や本屋もまた、自分達の利益のために書籍を販売しようとしてくれますし、本が売れれば当然ですが自分の利益になります。
また、売れれば売れるほど、ステータスも高まります。「本を出版したことがあります」だけでも今の時代はステータスになると説明しましたが、売れてくれば利益にもなりますし、更により大きなステータスになります。
「5万部突破」「10万部突破」ともなれば、「ただ本を出しただけではない」「売れっ子作家」になります。すると、人間心理として「売れているなら読んでみようかな」となりますので、より売れるようになるのです。そして印税も増えるようになるのです。
ステータスになる
新しいビジネスへの応用という点ではやはりこちらが大きいでしょう。先にもお伝えしたように、今の時代はインターネット上で様々な形で発表できる世の中なだけに、インターネット上でブログを書くことは誰にでもできます。誰にでもできるということは、行為そのものには価値はありません。
よほど中身のあるブログであれば読者が付き、次第にビジネスへと発展させることも可能でしょう。ですが、ブロガー・ライターなどこの世にたくさんいるのです。
それを考えた時、「著作がある」はやはり大きなステータスになるのではないでしょうか。仮にですが、その後普通にブログを書くだけだとしても「代表作」として商業出版した書籍を挙げることができるのです。
また、読み手としては著者がどのような人間なのかも確認します。例えば経歴や出身大学、そして活動履歴。ここで、「ブロガーとして活躍」と、「代表著作は~」といった文言が挙げられるのとでは、やはり読者に対しての説得力が違うのではないでしょうか。何をするにせよ、説得力はとても大切です。
例えばですが、講演会をと思った時、著作があれば「この人の専門分野はこれだ」とすぐに分かるのではないでしょうか。反対に、何も著作がなければ、結局は「ブロガー」の域を超えません。普通のブロガーが講演会を行ってお客が入るかというと、可能性は薄いでしょう。
しかし「著作がある」場合、「それなら聞いてみようかな」「参加してみようかな」と思う人も増えてくるのではないでしょうか。
差別化をしてもらえる
これも大きいでしょう。正直、出版経験のないブロガー、ライターは山ほどいますので、ビジネスにおいて起用しようと思う人はいないでしょう。
もちろん大きなアクセスを稼いでいるような人気ブロガーやライターであれば別ですが、そうではない限り、例えば急に何かの仕事の依頼が来るような可能性はほぼゼロと考えてよいでしょう。
ですがもし出版経験がある場合、人を使う側の人間があなたの著作を見た場合、「この人を呼んでみようかな」とか何かの機会で使ってもらえる可能性も出てきます。もちろん出版したからといって必ず使ってもらえるわけではないのですが、少なくともブロガーやライターよりもは可能性が高まるのではないでしょうか。
つまり、使う側にしても商業出版の経歴がある人間ということで違った扱いをしてもらえるようになるのです。
好循環が起きる可能性がある
これまでの話のまとめといってもよいのですが、商業出版の経験があることによって誰かの目に留まれば、そこでの活躍がきっかけで書籍の売り上げが伸びるかもしれません。
そして書籍の売り上げが伸びればさらに注目を集めるようになり、仕事が増え、自分自身の収入が増えるだけではなく、更に注目を集めることになってより大きな活動ができるようになるかもしれないのです。まさに雪だるま式に好循環になる可能性を秘めているのです。
もちろん出版しただけでいきなり急激に状況が変わるとはいいきれません。ですがその可能性は決してゼロではないのです。
いわば商業出版は打席に立つチャンスでもあるのです。
インターネット上だけで何かを行っているだけでは、どうしてもインターネットをそこまで行っていない層にまでは波及しません。
そこにまで波及させてこそビジネスも大きなうねりを生み出す商業出版は、ビジネスを成功に導くための「通行証」であるといえます。決して簡単ではありませんが、それでも目指す価値と得られるメリットは想像以上に大きいことを覚えていてください。