独立したいと思った時に考えるべきこと

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抱くべきは「なぜ独立するのか」の明確な答え

独立することは、決して簡単なことではありません。その先には、きっと多くの困難も待ち受けていることでしょう。しかし、そんな困難や高いハードルを越える原動力となるのは、いつでも、「なぜ独立しようと思ったのか」という問いの答えです。

この答えは、いつ何時でも自分を救い、奮い立たせてくれるものとなるはず。なかなか結果が出なくても、資金繰りが悪化しても、周囲に全く評価されなかったとしても、「だから独立しようと決意した」という確固たる信念さえあれば、それがブレずに存在さえしていれば、必ず乗り越えることができるのです。

この答えや確固たる信念は、人によって全く異なります。「お金が欲しい」、そんな思いで独立を考えている人もいるでしょう。「人とは異なることがしたい」、そんな動機で何かを始める人もいるかもしれません。
「再就職や転職を目指したが上手くいかなかった」、その時の悔しい気持ちや社会を見返してやりたいという思いが独立への気持ちを強くさせてくれた人もいるはずです。

迷ったり壁にぶつかった時には、このような自分の原点を思い出してください。これほどパワーを生み出してくれるものはありません。
ネガティブな思考では失敗してしまうであろう独立も、原点を思い出せば再びポジティブな思考を取り戻し、前向きに歩き始めることができるでしょう。

また、徐々に独立の目的を明確化していくことも重要です。「なぜ独立するのか」の明確な答えがあった上で、「では、何をするのか」、「それは現実的であるのか」、「社会にどう貢献できるのか」など、多角的な視点で独立の目的を煮詰めていくと、より自分の頭の中の整理ができ、徐々にはっきりと将来の姿を眺めることができるはず。

独立の準備や作業を進めていく中で、その姿を忘れずにいれば、きっとその目的を達成することができるでしょう。

自らの持つ能力・経験・資産は使い方次第

独立するために必要なのは、目的や信念だけではありません。そこには、能力や経験、そして資産も必ず必要となってきます。
しかし、考えなければならないのは、それらの使い方。能力や経験があっても、それを上手く活用できなければ、独立したとしても成功とは程遠いままでしょう。

例えば、弁護士の資格を持っている人が皆、成功しているかといえば、もちろんそんなことはありません。その資格を持っているだけではお金を稼ぐことはできないのです。
他の弁護士とは異なる能力を身につけ、また、それを上手く活用し結果を残すことで成功への道筋が見えてくるもの。それが社会のセオリー。

何も国家資格や特別な能力を持っていなければいけないという話ではありませんし、莫大な資産を持っている必要もありません。

スーパーマーケットで10年以上アルバイトをしていた人が、その時に身につけた接客のノウハウを同じようなスーパーやコンビニ、その他接客業を営む店舗に指導するような会社を立ち上げ、実際にそのサービスを受けたお店側が「お客さんからの評判が良くなった」と、そのサービスにお金を支払う価値があると判断してもらうことができれば、そこに、他ではあまり見られない新しいサービスが誕生することになるでしょう。

このように、能力や経験というのは、資産も含めて、すべて使い方次第で新たなサービスやオリジナリティを生み出すことができる重要な資源となるのです。
それに気付けるかどうか、また、「こんなのサービスとして成り立たないだろう」という固定観念を払拭できるかどうかにかかっているのかもしれません。

独立のための分野・領域の絞り込み

誰だって、独立する時であっても安全な道を選択したがるものです。経験のある分野や領域で新たなサービスを開始した方が、成功に近づけると考えるのは自然なことでしょう。

しかし、経験していない分野や領域で新たなサービスをスタートさせることも、決して不可能ではありません。上で紹介したような固定観念、これに固められている分野に風穴を空けるように、他分野から飛び込んでイノベーションを起こすことこそ、独立して成功するための近道と考えることもできるはずです。

できるだけ安全な道を歩きたい独立志向者は、フランチャイズ制度を利用する手もあります。すでにノウハウが出来上がっており、商品やサービスなどもあらかじめ用意されているため、失敗を回避する一つの手段となり得るでしょう。

独立のために何を選択するのか、これはとても重要な問題です。分野や領域を一旦決めて走り出してしまうと、なかなか後戻りができません。流行り廃りや一時の気持ちで決めてしまわないよう、十分に熟考することをおすすめします。

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