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2017/07/25

自らの資金能力から考える事業収支のプラン

今現在抱えている資産や負債から資金を計算

事業に必要な資金、これを工面する方法には幾つか考えられるでしょう。当然、誰かに投資をしてもらったり、あるいは金融機関に貸してもらうという形も方法としては考えられます。

しかし、その前に整理しておかなければならないことは、今現在抱えている資産でそれを賄うことができないかどうかという点です。一文無しで独立し事業を始めようと考えている人は少ないでしょう。おそらくそれなりの貯蓄があるはず。まずは、それを資金に充てることを考えなければいけません。

もちろん、預貯金だけではなく、他の資産にも目を向けることもできるはずです。保険の見直しを行ったり、株券を持っているのであればそれを手放し現金化し資金を工面するのも一つの方法でしょう。不動産に関しては、これを売ってお金に換えることもできるでしょうし、事業に利用することで開業資金を減らすことも可能なはず。

また、手元にある貴金属や美術品などを現金に換えることで資金を用意するということも考えてみてはどうでしょうか。自宅に眠っている装飾品や美術品などは無理に手放す必要はないものの、借り入れをできるだけ少なく抑えるためには、このようなことも積極的に行っていかなければなりません。

こうして事業をスタートさせるために必要な資金を集めていきますが、この事業展開のために自分で用意できるお金は、資産の合計分から負債の合計と生活にかかるお金を差し引きし算出しておいてください。資産の合計が単純に「事業のために使えるお金」ではない点には注意しておきましょう。

負債の合計とは、例えば住宅や自動車などの各種ローンの残債や滞納金などを合わせた額のこと。事業を始めるために自動車を手放す人もいるかもしれませんが、その場合であれば、仮にローンが残れば負債として計算し、ローンを完済した上で手元にお金が残れば資産として計算するといいでしょう。

生活にかかるお金というのは、文字通り生活費などのこと。住宅の家賃や食費、光熱費などとともに、何かあった時のための医療費なども合わせて考え、それと負債の合計とを資産の合計から引き、「事業のために使えるお金」として計算しなければいけません。

それでも資金計画で割り出した額に足りないようであれば、その時に初めて投資を呼びかけたり金融機関から借り入れる形をとります。

可能な限り詳細な事業収支プランを

事業計画の要となる収支プラン、これが適当であれば、必ず事業が行き詰ります。
言うまでもありませんが、事業収支プランとは、入ってくるお金と出ていくお金を計算・予測しておくことです。入ってくるお金とは事業によって得た収入だけではなく借入などもそうですし、逆に出ていくお金には、毎月の返済も含ませておかなければいけません。

この事業収支プランは、漠然と考えていても数字は出てきません。どのような商品をどの程度の価格で消費者に提供するのか、あるいは、どのようなサービスをどの程度の料金で顧客に利用してもらうのか、これを具体的に考えていく必要があります。

価格や料金の決め方には様々な方法がありますが、市場や社会情勢をよく観察することが求められます。その商品やサービスと同市場では、どの程度の価格・料金で商品やサービスが提供されているのかを把握しなければいけませんし、国民やその地域に住む市民の金銭感覚も考慮した上で決定しなければいけません。

当然ですが、仕入れにかかるお金や経費などを計算し、その上で利益が出るような価格設定にすることも重要です。

逆に、最初に価格や料金をある程度決め、それに見合った仕入れや経費のかけ方をするという方法もありますが、これは分野や領域によって変わってくるため、それも含めて慎重に検討するようにしてください。

事業収支プランを作り上げていく過程で無視できないのが、細かなシミュレーションです。価格帯がこの程度の場合、その商品がどのくらい売れたらどの程度の利益が出るのか、こうしたことを細かく計算していきシミュレーションを重ねていきます。

相当な数を売らなければ利益が出ないのであれば単価を上げるか、もしくは相当な数を得るために営業や広告にかかる費用を増やさなければいけなくなるでしょう。

こうして細かくシミュレーションをしていきますが、できれば事業スタートから3~5年間分の収支プランを立てておくことをおすすめします。
具体的な目標のない事業は失敗してしまうケースが多く、また、超短期的な収支プランでは行き当たりばったりとなり、継続性も見出せなくなってしまうのです。

また、3年後の収支プランが明確になっていれば、そこから逆算し2年目や初年度のプランも立てやすくなるはず。計画の綻びも見つけやすくなるため、ぜひ、中長期的な事業収支プランを立てておきましょう。

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