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2017/08/04

信頼を築くは、成功を築く~コーチングのすすめ~

組織において、構成員がそれぞれに与えられた目標を達成するために、自律的に行動できる力を与えていくことをエンパワーメントと言います。ビジネスにおけるエンパワーメントは、各人の自律性を促し、支援することです。 

よく言われている言葉にすると、コーチングにあたります。 

コーチングとは、相手に話をさせるスキルと言い換えることができますが、本来人間は自分の考えを他人に話したり、声に出してアウトプットすることで頭の中が整理でき理解が深まるのです。 

このアウトプットして理解するために、コーチングで相手に話をうまく引き出していきます。相手に話をさせて、意図的に答えにたどり着くように導くことをオートクライン原理といい、コーチングはこの原理が基本になっています。 

コーチングというと何百ものスキルがあると言われますが、なんといっても重要かつ基本なのが、「傾聴」「質問」「承認」の3つです。 

傾聴ができると信頼は生まれる

傾聴とは、相手の話に耳を傾けて聞くということです。いえ、「耳で聞く」のではなく、「こころで聴く」と言われています。こころで聴きなさいと言われても、実際にどうしたらいいのかよくわからないでしょう。 

そこでポイントとなるのが、ポジティブリスニングといわれる技法ですポジティブリスニングに求められるのは、相手を理解しようとする姿勢です。 

・この人はなぜこのようなことを言ったのだろう。
・この人は今、なにを考えて話しているのだろう。
・どんな気持ちでいるのだろう。

相手の気持ちになって、深いところまで理解しようとする姿勢で聴くのです。これが「こころで聴く」ことなのです。途中で質問したくなっても、我慢して最後まで聞きましょう。相手が話し終えるまでしっかりと聞くことが重要です。 

人は自分の話をちゃんと聞いてくれる人に信頼を抱きます。こうして、相手との信頼関係を築くことができるのです。 

想いを引き出す質問をせよ

相手の話をしっかりと聴いたら、話の中で出てきたことを深堀りする質問をしていきます。ありきたりな質問では、表面上の答えしか返ってきません。 

「今、困っていることはなんですか?」と、聞いても本当に困っていることを話す人はまれなのです。相手の話の中の具体的なエピソードに触れて、
「○○のプロジェクトの方向性が変わって矛盾を感じているのですか?」など、具体的に質問することで相手の本心を引き出すことができます。また、相手の感情もしっかりと聴いてあげましょう。 

「話してみてどう感じますか?」「別のプロジェクトを担当するとしたらどう思いますか?」など、こちらも具体的に聞くことで相手の人となりも分かってきます。

承認は名前で呼ぶことから始まる

承認とは、字の通り相手を認めることです。相手の存在を認め、互いに高めあう関係になるにはとても重要です。承認の手っ取り早い方法は、相手をきちんと名前で呼ぶことです。

そして、相手の長所を伝え、日頃の行動で自分が助かっていることを素直に述べて、最後にありがとうと感謝の気持ちを伝えます。これで、相手は自分を認めてくれていると認識し、あなたと信頼関係ができるのです。

 AIが台頭する時代であっても、信頼関係は人と人のこころが創り出します。個々の力を結集して価値を共創し、最高の結果を生み出すには、コーチングを始めとするエンパワーメントの習慣を実践していくことが大事です。