継続、習慣にすることのコツ
習慣化するのは簡単ではない
マインドセットを自分のものにするには、内容に納得し、実際に行動を続けることが大切です。毎日続ければほとんどのことはよい結果になります。
しかし、新しいことを始めたものの、三日坊主で終わってしまった経験は誰にでもあることでしょう。続けることの大切さを頭でわかっていても、実際に継続させることは難しいものです。それは自分の能力が足りないからでしょうか?
実は、人間の性質・脳の仕組み上、新しいことを習慣にするのはとても難しいのです。人の行動95%は習慣で成り立っているといわれています。意識的に動いているのはわずか5%。
脳には、現状を維持し続けようとする無意識の働きがあり、過去から得た95%の習慣で行動することによって、安全、安心に生きていけると脳が勝手に判断しているのです。
そのため、脳は新しい事柄や体験に対して拒絶反応を起こします。新しいことを始めたり、習慣にしたりするには本当に大きなパワーが必要なのです。
新しいマインドセットを自分のものにする際、最初のうちはうまくいかないとしても当然なのです。自分を責めたり、落ち込んだりしないでくださいね。
習慣化するためのシステムを作る
スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、イチロー、孫正義、などなど・・・。いわずと知れた著名人です。世界を変えたこの人たちは、特別な脳を持っているわけではありません。私たちと同じです。しかし、違う部分があるのも確か。
違いは、行動を継続し、習慣化するシステムを知っているということです。
システムを作らないと、人間は習慣化された行動と、新しいことを嫌う本能に負けてしまいます。
新しい企画を考えなければいけない、と頭ではわかっていても、気づいたらネットサーフィンをしていた……、なんて経験、ありますよね。
「この企画は絶対にうまくいく!」「この商品は売れるはず!」そんな熱い思いを持つときに、人は「やる気」が上がります。やる気が高いとき、人間は容易に行動に移すことができる状態です。
多くの人は、行動に対して即、結果が出ることを期待してしまいます。新しい企画にはすぐに飛びついてほしいものですし、新商品はすぐに売れてほしいと思うものです。とはいえ、残念ながら一時的な行動によって業績が驚異的に伸びたりすることはほとんどありません。
そうなると、やる気が高まった分、今度はやる気が下がってしまいます。
そして、次に何かに挑戦しようとしたときに感じるのはどんなことでしょうか?
「次も自分の企画は通らないのでは?」「この商品を買う人は誰もいないのでは?」と、怖くなり行動を続けることができなくなってしまうのです。習慣化には、ほど遠い状態ですね。
「結果は簡単に出ない」ということを、結果を出せる人は知っています。やる気に左右されると行動できなくなります。習慣化するために、行動をシステム化しましょう。
いってしまえば、システム化することによってのみ、人は物事を習慣化することができます。それが、ビジネスや人生の成功へと繋がっていくのです。