コンセプトの良し悪しこそが売り上げに直結する
1.コンセプトを考えるための「T」「B」「M」「N」
コンセプトを辞書で引くと「概念」と出てきますが、これでは意味が抽象的すぎます。
商品を売るためのコンセプトとは「一言で言い笑わせる商品の紹介文」すなわち「企画」のことです。
この記事では、コンセプトを考えるための習慣を「T」「B」「M」「N」の4要素に分けて解説します。
(1)Target(対象)
誰にあなたの商品・サービスを届けるか、と言いうことです。
同じ本を売る、と言うことでも、子育て世代向けならば「育児書」になりますし、起業をしようと方に向けては「起業ノウハウ本」になるはずです。
(2)Benefit(価値)
あなたの商品・サービスの価値、つまり、あなたの商品・サービスによって、相手にどのような変化が起きるか、を意味します。
わかりやすく、家事代行サービスならば、あなたの代わりに家事をしてくれ、散らかっていた家の中が綺麗になるでしょうし、出前サービスはあなたの代わりに料理を作り、届けてくれることで、時間の節約を図ってくれています。
(3)Method(手法・方法)
あなたの商品・サービスは、どのような方法で実現されるのか、と言うことです。
実店舗による販売であったり、人材の派遣であったり、商品のデリバリーであったりするはずです。
(4)Naming(命名)
あなたの商品・サービスを表す魅力的な名前が必要である、と言うことです。
せっかく目新しいサービスを考えても、それがお客様に刺さるネーミングで無いと、まず振り向いてもらえません。マクドナルドの玩具付き子供向けセット「ハッピーセット」などは、実はよく考えられたネーミングだと言うことが分かると思います。
2.ヒットするコンセプトを構成する「N」「C」「I」
売れる商品・サービスかそうでないかは、この3点にかかっています。
これから上げる3点を踏まえて、前段のコンセプトについて考えてみてください。
Newness(目新しさ)
あなたの商品・サービスに、既存のものには無い目新しさがあるか、良く考えてください。
もしあなたの考える商品・サービスが、既存のそれと何ら変わりのないものであれば、それはお客様には届きません。既にその商品・サービスが存在している訳ですから、それは「二番煎じ」と呼ばれるものになってしまいます。
Combination(組み合わせ)
既存の商品・サービスに新しいものを組み合わせる、と言うことです。
度々引き合いに出しますが、マクドナルドと言う飲食店で、キャラクターの玩具を付ける「ハッピーセット」などは、従来に考えられなかった画期的な組み合わせであったはずです。
Impossibility(不可能性)
「これは不可能ではなかろうか?」と思われるコンセプトを考えてください。
大抵の人は、自分自身のキャパシティの範疇内で商品・サービスを考えがちです。「自分の持っているスキルはこれだけ」「自分の出せるリソースはこれだけ」だから「自分の提供できる商品・サービスはこれだけ」と言う論法で考える方は非常に多いと思われます。
ですが、それでは大抵の場合、魅力に欠けた、没個性的なサービス・商品が出来上がるだけです。それでは、お客様には振り向いてもらえません。大事なのは、今の自分にこうした価値や要素が加われば、売れるのだ、と考えることです。
お客様は、商品の中身を知っていて買うのではありません。ハンバーガーの味は、食べてみるまでわからないからです。ですので、お客様は実のところ「コンセプト」で商品を買っているのです。