自社の立ち位置はどこか?
起業するにあたって考えるべきことのひとつに、ポジショニングがあります。
自社の商品やサービスをどのカテゴリーに置くかということです。最初は小さな分野でナンバーワンを取って、そこから徐々に広げていくと他の分野でもナンバーワンを獲得しやすくなります。
では、そのようにしてナンバーワンのポジショニングを創り出すのか。もちろん、資金に余裕があればリサーチを重ねてポジショニングを決めていくのですが、これから起業しようという方、起業したての方には、資金をかけることはそれだけでハードルが高いはずです。
そこで、実践しやすく、効果の高いポジショニングを作る方法をお伝えします。
良いポジショニングを作る3つの材料を集めること
- リソース:あなたの得意分野、他の人よりうまくできることは何か
- パッション:あなたの情熱、やりたいことは何か
- マーケット:ニーズがあるか、収益があがる分野か
この3つが重なるところがベストです。あなたが得意で他の人より優れていて、情熱があり、尚且つ儲かる分野なのかということです。どんなに情熱があり、得意分野でも全くニーズがなければビジネスとして成立していかないからです。
自分に「6つの質問」をする
- 自分が好きで情熱がわくことは何か
- これまでに経験してきたことは何か
- 人からよく褒められることは何か
- これまでに克服してきた悩みは何か
- 何の制約もなかったらどんなことをやってみたいか
- ビジネスとして可能性があるものは何か
これらの質問への答えを紙に書き出してみましょう。自分自身が抱えているコンプレックスなども書き出しておくと後から役に立ちます。
例えば、事業に失敗した経験がある人は「失敗しないためのノウハウ」を伝えることができます。いつも周囲の人から「落ち着いていて頼りになる」と褒められている人は、それを自身の強みとして活かしていくことができます。
こうして材料を洗い出すことができると、この材料を基に「3C分析」を行っていきます。3Cとは、「カンパニー(自社)」「カスタマー(顧客)」「コンペティター(競合)」のことです。この3つの視点でポジショニング作りをしていきます。
ターゲットは誰か
まず、自分が一番獲得しやすいお客様は誰でしょう。大企業の社長なのか、中小企業の部長クラスなのか、個人事業主なのかです。
次に、結果が一番出しやすいお客様は誰でしょう。男性より女性で、さらに独身女性より主婦でワーキングマザーなのかという具合に絞り込んでいきます。
最後に、自分が本当に情熱をもって取り組めるお客様は誰かです。この3つの切り口でターゲットを最初に決めることが重要です。
ターゲットは何に困っているか
ターゲットが決まると、実際にどのようなことに悩んでいるか、困っているかをヒヤリングしていきます。お客様に直接聴くのもいいですし、周りにきいてみると客観的なニーズが探れるかもしれません。お客様を幸せにする真のニーズが掴めます。
競合する相手は誰か
お客様のニーズが見えてきたら、自分がやろうとしている分野の競合する相手を調べましょう。競合を調べるということは、競合の弱みを見つけることです。ライバルのHPやSNSなどを念入りにチェックし、競合相手の強みを知った上で、ニーズに答えられていないところは何かを探っていきます。
こうして自分自身が情熱をもってやろうとしている事業は、どのポジショニングを確立すればいいのかが明白になってくるのです。