やる気スイッチはこうして押す!
組織内のモチベーションをアップすることは、仕事の効率を上げより良い結果を出すために必須と言えます。ひとりでもやる気のない人がいれば、組織全体の士気が下がり、上手くいくものもいかなくなるからです。
受験生でなくても、ビジネスの場でも部下や仲間の「やる気スイッチ」は常に押してやるくらいの意気込みが必要です。これを組織内全員がお互いにできるとさらに良いですね。
朝礼時間におすすめの「いいところ発見ワーク」
おすすめしたいのが、朝礼時間などを使ってゲーム式にやるワークです。2人一組になって、相手の良いところを3つ発見し、相手に伝えます。お互いに言い合い、その反応を発表するというもの。
相手の長所を2つならまだしも、3つ発見するというのは案外難しいです。普段からの仕事ぶりなど日々の観察眼が鍛えられます。自分の長所を言われて悪い気はしないので、ああこんなところも見てくれているのかと会話も弾み、人間関係の距離が縮まるきっかけとなるでしょう。
伝え方を変えると「やる気スイッチ」が見える
次のステップは「やる気にさせる伝え方」です。これには5つのコツがあるのですが、簡単なようで日頃できていないことが多いです。
1.まず相手の名前をしっかりと呼ぶこと。
「○○さん」と、きちんと相手の名前で呼ぶことが大事です。
2.相手の日頃の行動やしぐさなどの客観的事実を伝える。
たとえば毎日掃除を頑張ってやってくれて、整理整頓が得意な人でしたら、「毎日きれいに掃除してくれていますね」と伝えるのです。
3.つぎに主観的な感情を述べる。
「きれいになって気持ちよく仕事ができるよ」と自分の気持ちを伝えます。
4.相手の行動によって受けたプラスの影響を伝える。
「いつも整理整頓してくれるおかげで無駄な仕事をしなくて済んで助かっている。」といった具合です。
5.最後に感謝の言葉を伝えます。
「ありがとう」の言葉で終わりましょう。
簡単なようで、意外といつもできていないのではないでしょうか。相手の行動や仕事ぶりを丁寧に観察して事実を伝え、それによってどんな恩恵を受け取っているのかを伝えることで最後の「ありがとう」がとても深い響きになります。
ただ「いつもありがとう」と言われるより、ずっと嬉しいものです。
周りの人の長所を見つけ出し、5つのコツを使ってきちんと感謝の気持ちを伝えることができると、お互いにもっと周りの人たちのために自分の力を活かそうとするでしょう。
こうした日常のささいな言葉がけがひとりひとりのモチベーションアップにつながっていくのです。
「やる気スイッチ」は、自分が認められているという自尊心から生まれます。感謝の気持ちでまわりの人の「やる気スイッチ」を押してみましょう。