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2018/01/05

コンサル型ビジネスで飛躍する「エンパワーメント・コーチング」

「目の前の人を心から笑顔にできるサービスをする」その志はとても素晴らしいことですが、コンサル型のビジネスではそれが大きな落とし穴になると言われます。

顧客の満足度は高いけれど、具体的な変化が起こせないコンサルタント。その時は「やれそうな気がする!」と思っても、実際に動けない顧客が集まってくるコンサルタント。目の前の人が喜んでくれている。受けた後によかったと言われることを重要視しすぎると、多くの人がそうなります。技量の足りないままでサービスを提供しても、結果的には自分にも顧客にも残念な結果をもたらすのは本当です。

「自分はできているから大丈夫」と信じることはとても簡単ですが顧客のステージが上がるほど、必ず失速するでしょう。

  • 自分にはどんなスキルが求められているのか。
  • どうやったら相手の力を最大化できるのか。
  • 自分のステージを上げていくために何ができるのか。
  • 様々なスキルの土台となるものを明確にもちたい。

そんな方へのひとつの答えが「エンパワーメント・コーチング」です。

「エンパワーメント」とは

「エンパワーメント」はコンサルティング業務をしている人や、組織を束ねている人に必要不可欠なスキルです。「信頼と行動のスキル」という言い方もされており、やる気と行動を引き出すコーチングを「エンパワーメント・コーチング」と呼びます。

全ての可能性は「エンパワーメント」から始まる

この言葉を聞いたことがある方も、初めて聞いたという方にも、エンパワーメントがなぜ重要なのかをまず知る必要があります。

というのも、エンパワーメントという言葉を狭く捉えるか広く捉えるかで、得る価値が大きく変わってくるからです。
ここでの定義は「人々の意識を変え、その人の能力や優れた部分をより強く発揮させようと働きかけるスキルとあり方」です。

【パワーを与える(Em+Power)】を語源にもつことから、人を奮い立たせたり、勇気を持たせたり、あるいは活力を湧き出させる意味合いでも使われることもあります。いずれにせよ「心や頭の中にあるものを引き出し、行動できるよう働きかける」という解釈で問題ありません。

エンパワーメントは、コンサルティングを行う人は必ず備えておかなければならない必修科目です。裏を返せば、エンパワーメントのスキルを持っていなければ成功は難しいのです。

顧客を掴み、顧客に行動させる力

Empower(エンパワー)の語源は【パワーを与える(Em+Power)】。これは言い方を変えると、自分が顧客に愛されるサービスを提供すること、顧客の行動を引き起こす力です。

人生は全て行動で前に進みます。事業や経営であれば、自分だけ意欲や行動力があっても、顧客に意欲と行動力がなければ契約は進みません。この関係性は部下に対しても同じです。もし部下があなたの潜在能力を存分に引き出し、発揮させるようにできたなら、必然的に成績はアップするでしょう。部下が自分の価値を認め、行動できるようにサポートすることで、あなたを含むチーム全体で、企業の利益に大きく貢献できます。エンパワーメントはそのために生かせるスキルなのです。

このスキルは業種や職種を超えて、どんな職業にも生かせる技術です。人と接する職業であれば、営業職でも販売でも、このエンパワーメントのスキルは必ずよい波及効果を生み出します。顧客に選ばれ、行動を後押しする。それがエンパワーメントだと理解しましょう。

人との繋がりが深まり、自分の可能性がひらく

成功の条件のひとつに「人との繋がり」があります。良好な人間関係が成否を分けると言っても過言ではありません。エンパワーメントのスキルは、こうした人間関係を構築し、それを良好に保つために日々生かしていくものです。

もしあなたが誰かの心にふれて、その人の能力が開花するのをサポートできたなら。あるいはそこまでいかなくとも意欲を掻き立て、価値観の変わるきっかけを提供できたなら、その人はあなたに強い信頼感をもちます。それは人と人をつなぐ強い絆の始まりです。

この場合の絆とは、誰かがあなたのことをメンターだと認識することです。ただ人間関係を良好にするというだけではなく、そこからビジネスへと繋げる道が一気に広がるのをイメージしてください。
エンパワーメントのスキルは、そんな風にあなたの可能性も書き換えるほどのパワーをもっています。

エンパワーメントの3ステップ

このエンパワーメントの技術を特に必要とする立場の人は大きく分けて2つに分かれます。一つはリーダーや事業主といった人々をまとめる人。もうひとつはコーチングやコンサルタントなど人々に行動を起こさせることを生業にしている人です。

他者をエンパワーメント=心や頭の中にあるものを引き出し、行動できる状態に持っていくことが求められるからです。では、そのためにどのような意識と行動が必要になるのでしょうか。

人の長所を見つける癖をつくる

エンパワーメントの基本は、言葉で勇気を与えて奮い立たせることです。一見簡単に聞こえますが、実際にどうしたらできるかを知っている人はそう多くありません。それどころかコンサルタントだけでなく組織のリーダー、学校の先生など、うまくできないと悩んでいる人も少なくありません。

あなたがもし「技術や能力がないから無理」「難しそう」と感じているなら、それは幻想です。なぜならこれは子どもにもできる、とても簡単なことから始められるからです。まず、していただきたいのは人の長所と良いところを見つけるクセをつけること。これが最初の一歩です。

誰かの長所や良いところを探す。とてもシンプルですが、これが非常に重要なエンパワーメントスキルです。誰でも構いません。家族でも友人でも恋人でも部下でも同僚でも思いつく人の長所ポイントを探してメモしましょう。できれば普段そんなことをしたことのない人を選んでみてください。嫌いな人・苦手な人の長所もたくさんメモしていきましょう。

「あの人のここがいい」を書くメモ帳をつくり、1人が終わったらまた次の人・・・と多くの人の長所をみつけて書き続けてください。それが多ければ多いほど、脳に思考法がインプットされていきます。人の長所と良いところを見つける癖をもつ人間になるのです。これを続ける人は、確実に他者をエンパワーメントの状態に持っていくことができるようになります。

相手の長所や良いところを、口に出して伝える

誰かの長所と良いところを楽に見つけることができるようになったら、相手に直接伝えるステップです。この段階を「ハードル高い!」と感じたり、抵抗感がでてきたり、人によっていろいろな反応があります。特にコンサルティング業やメンター業、アドバイザー業に携わる方で、このステップを困難に感じるならば、自分はレッドカードがでている状態だと認識しましょう。
これは他者をエンパワーメントの状態へ導くために欠かせない行動です。

伝え方にはちょっとしたコツがあります。

  •  まず相手に対して、客観的な特徴、つまり事実を伝える
  •  その後に自分の主観的な思いを伝える。特にその相手の長所や良いところによって、自分がどのような影響を受けたのかを伝えましょう。この影響とは、もちろんポジティブなものです。
  •  最後にそのことに関してお礼を言う。

この順序で伝えることができれば、相手もこちらが何を伝えたいのかをしっかりと把握することができ、より深い人間関係を築くことに繋がります。

このとき、できるだけ具体的な表現を用いることが大切です。抽象的な表現では相手に伝わる情報も抽象的でぼんやりしてしまいます。相手によっては、ただのご機嫌とりに思われてしまうこともあるかもしれません。できるだけ具体的に長所や良いところ、あるいは行動を伝えた上で、感謝することがポイントです。

伝えたときの反応を書き留める

エンパワーメントの技術を持っている人は、とにかく相手をしっかりと褒めます。上の作業ができなければ、他者を行動に移させたり組織の意識を変えたりなどできません。

相手に長所や良いところを伝えた後は、そのときの反応を文字にします。日記のような形でいいので、そのときの相手の反応をしっかりと書き留めておきましょう。相手の反応がイマイチだったと感じれば、伝え方や内容に問題がなかったのかを振り返って考えます。もし反応がよければ、それを噛み締めるように記録してください。

その記録は、今後、必ず役に立つときが訪れます。というのも誰かに何かを教える立場の人や、組織の長である人は、その記録が人の心を掴む術の全てがここにあるからです。これああなたにとって、貴重な財産として重ねていける成果なのです。

相手の能力とやる気を引き出すエンパワーメントの基本構造

人の能力を開花させ、そのための働きかけを「エンパワーメント」は、社会人であれば誰でも持っておいて損はありません。特にコーチング業やコンサルティング業を生業とする人にとっては必須の能力です。

エンパワーメントがもつ本質を理解するには、必要な要素と仕組み、意識のあり方を学ぶことが欠かせません。誰もがこの部分を飛ばして先に進もうとします。目指すのは日常で活用できる自分のセットアップです。他者の前に、まず自らの意識改革が大切です。

エンパワーメントを成功させる意識のフォーカス

あなたの顧客は、誰かの助けがないと成功できない人でしょうか?それとも自分の力だけではうまくいかない人でしょうか?前者に同意した人は、ちょっと立ち止まってください。エンパワーメント能力を発揮し、他者に対して効果的に働きかけるために、あなたの心構えを見つめなおす必要があります。

顧客を成功させたいと考える人であれば、どうにかして利益を上げてもらいたい、よくなってほしいと思うでしょう。ですが時には敬意を払うのが難しい相手も実際はあるのではないでしょうか。そういう時に何が起こっているのかというと、たいていは誰かと比べたり自分基準で「ここが足りていない」「この人にはきっと無理だろう」と思っているときです。それ自体は悪いことではありません。コーチも人間です。それでも、その相手を信じ、敬意を払う必要があります。それもまた、コーチだからです。

「この人なら大丈夫だ」「この人なら成功する」「この人はとても素晴らしい」とあなたが心から思うことができなければ、相手ではなく、まずあなた自身でエンパワーメントを発揮することはできません。その部分を疑うと非言語レベルで態度や振る舞いにあらわれるので、相手にも必ず伝わっています。

ある対人コミュニケーションの実験で面白い結果があります。言葉でのメッセージで伝わる情報はたったの7%だったというのです。ほか、声の特徴で伝わるのが38%、顔で伝わる情報が55%だったそうです。となると、言葉よりも顔や声、態度なので「非言語」の情報のほうが、相手に多く伝わっているということになります。

これがもし本当であれば、いくら言葉だけで体裁を繕っても、効果も影響もないということになります。目は口ほどに物を言う。これが実際に伝わっていることなのです。

本質は「信じきる力」

あなたが相手を信じなければ、相手も信じられるわけがありません。これが、エンパワーメントの本質です。

これは独りよがりでは成立しません。いくらあなたが仕事ができたとしても、相手もその気になって意識を変えなければ、あなたのビジネスに巻き込まれることを選びません。あなたがいかにエンパワーメントの技術を使いながら相手に期待感を高められるか、ポジティブな将来像を描かせることができるかは「自分が相手をどれくらい信頼しているか」の裏返しなのです。

そのためには、あなた自身がポジティブであり、あなた自身が相手にとってかけがえのない存在であると信じきること。この本質を胸に、自分で自分を裏切らないこと。これがエンパワーメントの原理原則の土台です。

言葉が生み出すパワーを理解する

エンパワーメントを活用したコミュニケーションは、相手へのメンタルに深く影響します。先ほど非言語で伝わる情報のほうがはるかに多いといいましたが、それは「この人は大丈夫だ」と相手を100%信頼することが全ての土台になるからです。
そして次にこれらを実際に行動に移すとき、最も重要になってくるのは、あなたの発する言葉そのものになります。

相手に伝えるためという目的は小さなものです。本来は、見えないものを形あるものにするツールのひとつが言葉だからです。言葉には大きなパワーがあります。夢も言葉にして出せばそれが叶いやすくなるときいたことはありませんか? 成功者の多くがそうやって夢を叶えてきたと口をそろえて言います。エンパワーメントで動く力や本質も同様に、顧客や接する人々に対して、あなたがポジティブな言葉を発することから全てが始まると考えてください。

「あなたならできますよ」「私はあなたを信じています」「あなたは成功すると確信しています」と、本気の目と口調で語りかけられている自分を想像してみてください。「自分ならできるかもしれない」と思うほうが簡単ではないでしょうか。それが真実として、自分の中に組み込まれて現実の一部になるからです。これがエンパワーメントで生まれる力なのです。

言葉の持つパワーは、想像以上の即効性があります。その影響の本質を理解し、意図的にどうつかうかを考えることです。よいエンパワーメントを生み出すことができれば、あなたはもう立派なメンターといえるのです。

エンパワーメントを生むコーチングスキルとは

その人の中に眠っている能力やパワーを開花・解放すること、もしくは、そのための指導やコーチングを行うことをエンパワーメントと表現することがあります。ここでいうエンパワーメントは、人が仕事で成功するために、人生をより豊かにするためのスキルという意味です。優秀なコーチはつねに誰かをエンパワーメントの状態にすることができ、そのために何をすればいいかを知っています。

眠っている能力やパワーを引き出し解放する。そんな効果を生み出すコーチとは、どのようなスキルをもっているのでしょうか。

相手の内なるものを解放するのがコーチング

コーチングとは、まさにエンパワーメントを生み出す行為です。つまり、コーチとは相手の内側にあるものを引き出す人でなければいけません。それができなければコーチでもなんでもなく、ただの教え好きな人になってしまいます。

教えることが好きな人にはコンサルティング業の方が向いています。コンサルタントも重要な役割を担っていますが、コーチとは似て非なるものです。コーチとは、自分の持つ知識や情報をただ伝える人ではありません。相手との信頼関係を築き、その上で相手にアウトプットをさせて気づきを与える。それがコーチの役割です。

相手が気づきを得られなければ、あらゆるスキルを用いて、それが得られるようにします。そういうコーチは常にポジティブな言葉を投げかけます。相手を叱ったりダメ出しをするコーチもいますが、その方法ではエンパワーメントは生み出すのはかなりの難易度の高さとなります。

ベスト・コーチングの3大スキルとは

コーチングに必要なスキルは無数にあります。細分化してこだわるところまでこだわれば、次々と必要なスキルが出てきますが、絶対に欠かすことができないスキルは3つに絞られます。

1つ目は、聴くことができるスキルです。おそらくこれが最も重要なものとなるでしょう。聴く耳を持っていないコーチは優秀なコーチではありません。基本的にコーチとクライアント双方が強固な信頼関係で結ばれているのが前提ですが、聴くスキルがないコーチが信頼されることはありません。

2つ目は、質問することができるスキルです。的確で適切な質問をすることができなければ、相手からのアウトプットを引き出すことはできず、コーチングの成果は期待できません。いかに上手に質問をするかが求められます。

3つ目は、承認することができるスキルです。コーチが相手を承認しなければ、これも信頼関係が築けず、クライアントは能力を発揮することができません。少なくとも、これらのスキルが備わっているかどうか、これが優秀なコーチになれるかどうかの分かれ目です。

全ての変化は「聴く」ことから始まる

コーチングを本業としている人や、部下にコーチングをしなければならない立場の人も数多くいるでしょう。しかし、それらすべての人が優秀なコーチであるとは限りません。

では優秀なコーチの共通点とは何でしょうか。それは「聴く」ことができる人だということです。
そういう人は他者の話を聴くことに長けています。結果、その人の能力を引き出すのです。

「聴く」ことは実はとても難しい

人の話を聴くことを簡単だと思っている人が多いようですが、それは大きな間違いです。相手の話をただただ耳に入れていればそれで聴いたことになると思っていませんか?それはスキルでも何でもなく、コーチングで使うスキルとは別のものです。

特に営業マンやコンサルタントなど、誰かに自分の意見を明確に述べる職業に就いている人は、どうしても話すスキルに注目しがちです。もちろんそれも大事なことですが、それ以上に必要なのは、ここで説明する聴くスキルだと考えて間違いありません。ポイントは「聴く」スキルであり、「聞く」ことではないということです。

聞く行為は、上で説明したように、耳に入れるだけで成立します。しかし、「聴く」行為は自ら相手に耳を傾け、意識を集中することが求められます。これは相手の言っていることを脳内に取り込む行為です。

もしあなたが本当の意味で誰かの役に立てるようなコーチングがしたいのであれば、今すぐに聞くだけの行為をやめて、「聴く」スキルを身につけることを目指しましょう。集中して、自分のフィルターで翻訳せずに「言葉のまま」聞くのです。優秀なコーチは必ずそうしています。

「聴く」とは相手を知ろうとすること

聴くことと聞くことの違いについて説明しましたが、さらに聴く行為を掘り下げていきます。

「聴く」ときには意識を集中させることはもちろんですが、その先に、相手を知ろうとする意識があるかどうかが大事です。これはコーチにとって不可欠な姿勢です。相手の発している言葉から、「この人はどのような思考を持っているのだろうか」と考えます。「どうしてこのような言葉が発せられているのだろう」と、相手の意図や状況を把握することも重要です。というのも「この人を理解したい」と強い意識を持っていなければ、このように相手の話していることを聴くことはできません。

相手の心や頭の中まで理解するのは難しいと思いますが、相手の発する言葉はそれを掴むためのヒントになります。そのヒントをどれだけ収集して分析できるかは、聴き手のスキルによるところが大きく、優秀なコーチはそのスキルを備えているわけです。実際に、相手の心や頭の中を理解できるかどうかはさておき、少なくともその姿勢を持っていなければ、効果的なコーチングなどできるはずもありません。この点を理解しておきましょう。

コーチに求められる「ポジティブリスニング」とは

コーチングに必要な聴くスキルについていろいろと述べてきましたが、こうした意識を総称して「ポジティブリスニング」と表現します。人によっては難しく感じるでしょうし、疲労感さえ感じるかもしれません。なぜなら「ポジティブリスニング」は、相手の言葉や話を額面通りに受け取らず、それをヒントにして相手の内情や心情を探ろうとすることだからです。

優秀なコーチと、そうではないコーチの差は、まさにここに理由があります。教える知識を持っているだけでは優秀なコーチとは言えません。たとえ実績があっても同じこと。このポジティブリスニングのスキルが備わっていなければ、もっている知識や実績は宝の持ち腐れ同然です。自分から相手に働きかけることは難しいでしょう。

優秀なコーチを目指すのであれば「聴く」本質と意識と行動を重ねること、相手との信頼関係を築くことを積み重ねていきましょう。そして優秀な人材を世に送り出すことをゴールに進んでください。

「聴く技術」を身につけて可能となるコーチング

有効性の高いコーチングをするときに最も重要になってくるのは、3大スキルの1つ目に挙げた「聴く技術」です。さらに具体的に、このスキルに求められる本質とポイントを紹介します。

コーチングの必須スキル「聴く」という質

なぜ相手の話を聴くことが重要なのか?基本原則として、一方的に伝えるコーチングはご法度です。相手が話しているとき、コーチがそれを遮って自分の意見を言うのもNG行為です。これらは聴く技術がない証拠です。もちろん、相手が話している最中に、その話とは別のことを考えることもいけません。たまに、「君の言うことは理解できる」と言いつつ、全く理解できていない人もいます。これもコーチ失格の例です。理解できているように振る舞っていても、効果は上がりません。

その逆として相づちやうなずく行為、あるいはメモを取る行為はとても効果的です。その行為があるだけで相手は、「ちゃんと聴いてもらえている」と感じるからです。メモを取るにしても、必ず相手の目を見るようにしてください。と同時に、表情やしゃべり方、声のトーン、振る舞いなどをチェックし、相手がどのような精神状態にあるのかを確認しましょう。こうした行為を意識して行うことで、着実に聴く技術を身につけていくのです。

真剣であるかどうかが、全てを左右する

前述した内容以外にも、大切な行動や作業はいくつもあります。中でもこうした行為を実際にできているかどうか、定期的に確認することはとても大切です。ここではコーチ自身も成長し続けていくことを、もっとも重要だと考えます。聴く技術が技術である以上、練習すれば必ずできるようになります。より良いコーチングをするためには、相手の話を聞いている自分を客観的にチェックし、できていない部分を改善していくプロセスは欠かせません。

「真剣に聴くこと」はシンプルだと感じる以上に困難なことであり、ここがコーチングをする人の多くがぶつかる壁です。だからこそ、有効性の高いコーチングをするにはこの技術が必須だといわれています。

真剣に聴くと、相手も徐々に心を開きはじめます。その真剣に聴いている姿勢を伝えることも、実はコーチングの一つのスキルです。優秀なコーチと普通のコーチの違いがここに凝縮されています。このことを強く意識して聴く技術の向上を目指し、経験を重ねていきましょう。

沈黙はマイナス要素ではない

相手の話を真剣に聴き、それに集中すると、相手の話が終わった直後に、しばしの沈黙が生まれます。なぜならコーチは、相手の話の途中に余計なことを考えていないので「この話に対して何と答えようか」などと思考しないからです。相手の話が終わった後でそれを考えるようにすれば、当然のこととして沈黙が生まれることになるでしょう。そのひとときはコーチが適切な回答を考える時間なのです。

平凡なコーチはこの沈黙を嫌います。しかし優秀なコーチは、この沈黙を恐れるようなことはありません。なぜなら、相手の話を真剣に聴いて、それを踏まえて、相手に投げかける言葉を真剣に探しているからです。この姿勢は必ず相手にも伝わります。先でも触れたように、この、「伝わる」ということを重視してください。沈黙もその一部であると認識しておきましょう

絞り出さない言葉には、力がありません。沈黙があったとしても、そこで言葉を絞り出せば、相手はその真剣さを必ず受け取ります。それもまた聴く技術であることを理解しておきましょう。

優秀なコーチとは「よい質問」ができる人

誰かとコミュニケーションを取るとき、そこには必ず「質問」が生まれます。誰かに何かを教えるときも、コーチングの際にも質問がでてくるでしょう。コーチが質問する場合もありますし、受けている相手がコーチに質問をすることもでてきます。実は質問には、とても高度なテクニックが求められるのをご存じでしょうか。

人間関係を築くとき、組織で何かを進めていくときに、まずはこの「質問する技術」が必要不可欠です。まずはこれを認識するところから始めましょう。その上で、この質問する技術とは何かを知ることが大切です。

コーチングにおける質問は「相手に答えを出させる」ため

質問をすること自体は、さほど難しくはありません。言葉を覚えたての子どもにもできることです。それとは違い、コーチングで求められる質問には重要なポイントがあるのですが、これを本当に理解しているコーチは実は少ないのかもしれません。

「相手の情報を知るために聞くこと」が質問だと思っていませんか?これも決して間違いではありません。ですが、効果的なコーチングを行うには、これだけでは足りません。なぜならコーチングで行う質問とは、相手に考えさせ、相手の中にあるまだ見ぬ答えを探してもらうことが目的だからです。

あくまでも主役は相手。コーチの質問によって、これまで気づけなかったことに相手が自分の力で気づくための誘導する。ここが大きなポイントです。

そのために必要なのは、より具体的なアウトプットを促すこと。質問が悪ければ、相手は曖昧です。そして、ありきたりな言葉しか返してきません。しかし、優秀なコーチであれば質問を工夫し、より具体的なエピソードや思いというものを相手から聞き出す術を知っています。これが、コーチをする立場の者がもっておくべき質問の技術なのです。

ちょっとした質問の仕方で答えは変わる

独立したいと考えている人がいたとします。例えばこの人に、「なぜ独立したいと思っているのか」と聞いたとしても、面白い答えは返ってこないでしょう。「やりたいことをしたい」とか「お金を稼ぎたい」といった内容が返ってくることがほとんどです。
しかし、「独立したいと感じたのは、最近ではいつのことでしたか」と尋ねると、多くの人は最近の自分の思考を思い返します。「そのとき、なぜそう思ったのか」と尋ねたら、きっと具体的なエピソードが出てくるでしょう。

「どうしてその仕事を選択したのか」「その決断に至った経緯を教えて」「最近一番嬉しかったことは」などといった、具体的な答えが返ってくるような質問ができるコーチは、非常に優秀です。

こうした質問を投げかけるためには、3大スキルの1つ目に戻りますが、相手の話をしっかりと聴くことです。相手からの情報を得なければ、コーチがする質問も非常に曖昧で具体性に欠け、何の意味もない問答になってしまうでしょう。それを避けるために、相手の話を真剣に聴きながら、相手が知りたい情報を相手自身に発見してもらうのです。
その発見につながるきっかけを作るのが、コーチの質問なのです。

具体的な質問をした後にするべきこと

コーチングの時には、相手に対していろいろな質問を投げかけます。先で説明したようなことを意識すれば、非常に具体的な内容の返事が返ってきます。そのあとで、ぜひ次のような質問を投げかけるようにしてみてください。

「今いろいろと会話をして、どのような感情を抱いていますか?」と。

相手がどんな気持ちで、どんな感情に浸っているのかを聞いてみるのです。相手はその質問に対して真剣に考えることでしょう。そしてやがて気が付くのです、「自分はこんな人間で、こんな思考を持っていたんだ」と。それを引き出すのがコーチングの役割であり、コーチによる高度な質問方法のひとつです。

ここではゆっくりと相手に気付かせてあげてください。そのための手助けをしましょう。それができれば、コーチと相手との間に信頼関係が生まれ、より多くのアウトプットにつながります。その先にあるのは相手の気付きであり、具体的な行動です。

ベストなコーチングを支える「承認する」技術

誰かの中に眠っている答えを見つけ出し、それを仕事や人生に生かせるよう働きかける。これがコーチングをおこなう際の重要な目的です。優秀なコーチは、このコーチングの本質を知っています。がむしゃらに教えるようなことは決してしません。

コーチングスキルの中でも「承認スキル」は欠かせない3本柱のひとつです。では、このスキルは一体どのようなものなのでしょうか。

コーチに求められる承認スキルとは

コーチングにおける承認スキルは、「アクナレッジメント」と呼ばれることがあります。端的に言うと相手を認めることを指します。

実際の現場、職場、生活しているあなたはどうでしょうか?目の前の相手を認め、承認しているでしょうか。決して簡単ではないでしょう。相手も人間、コーチである自分も人間。性格や価値観の違いもあります。その中で無条件に相手を承認することは楽ではありません。だからこそ、それができる人は名コーチと称されるのです。

もしあなたが誰かの能力を開花させたり、その人の人生に貢献し社会をより良くしたいと心から考えているのであれば、この承認スキルを身につけることが大きな一歩になります。なぜならこのスキルを持っていない名コーチは存在しないからです。まずはこの意識を強く持つことから始めてください。

相手を認める第一歩は「名前を呼ぶ」こと

頭ではわかっていても、そう思うように簡単にはできない。それが相手を承認することです。とはいえ、実はとても簡単な行動から始めることができるのです。例えばこの承認スキルを持っているコーチが必ずしていることのひとつに、「相手の名前を呼ぶ」があります。これは相手を承認し、承認されていると感じる行為なのです。

もしコーチが「あなたは・・・」と呼んでいたら、相手はどう感じるでしょうか。少し距離を感じたり、他人事のように感じる可能性が高まります。「君は」も同じです。
二人称ではなく、固有名詞である相手の名前できちんと呼び、相手を承認していますよ、と感じられる関係性をつくることが重要です。

名前や呼び名はその人の個性でもあります。それを認めているかどうかは、如実に現れます。コーチングする際には相手の名前を知らないということはあり得ません。必ず固有名詞で呼び、話しかけましょう。そうして距離が縮まったら、次のステップへと進んでいくことができるのです。

「承認」を相手に意識づける3つのこと

相手がコーチに対して「承認してもらっている」と感じる場面には、いくつかの行為があります。前述した相手の名前を呼ぶこともそのひとつでした。

その上で、まずは客観的な事実を相手に伝えることを意識してください。コーチングの中で相手の情報を得たときには、その情報を事実として改めて相手に伝えます。もしくは、コーチ自身が得ている情報があれば、それも客観的事実として伝えててください。

次は、主観的な感想です。コーチ自身がどう感じたのか、その感想をポジティブな表現で言葉にしていきます。この主観的な感想は、相手の客観的事実に関するものです。そのあとに伝えるのが、その相手と向き合うことで感じたこと。これは、相手から受け取ったポジティブな印象等を伝えましょう。

この3つの要素をしっかりと伝えることができれば、相手は「承認された」と感じます。それが芽吹くと必ずやる気へ変化しはじめます。コーチとの信頼関係がさらに強化されるとともに、より質の高いコーチングへ移行していきます。

まとめ

相手の内なるものを解放し、可能性を最大化する「エンパワーメント・コーチング」はとても深く広大でパワフルなあり方です。その基本的な原則、意識の持ち方と具体的な実践法、ノウハウを凝縮してお伝えしました。コーチングを目指す方だけでなく、人生をよりよくしたい・よい人間関係を築きたい・家族と幸せに生きていきたい人なら誰でももっておいて損はありません。自分と目の前の人を大切に扱うスキルとして、最高の未来を創造するツールとしてぜひ活用してください。